我が家には都内の賃貸物件にしては珍しく、小さいながらも庭があります。入居当初は花や野菜を育てていたこともありましたが、ここ2年間は牧草地として、ささやかながらCO2削減に貢献しておりました。単に手入れができていないということもありますが、お隣さんへのアンチテーゼでもあったりします。
現在のお隣さんは50代くらいのご夫婦ですが、常に完璧なまでに草を取り除くのです。いっさいの草を許さず、非常に手入れが行き届いた庭で、玄関側も我が家との境界を挟んで草一本生えてません。
でも、田舎で自然に囲まれて育った僕としては、それって都会人の発想じゃないと思ってしまうのです。土と太陽と雨のおかげで庭にもいろんな生命が宿り、植物や昆虫たちが暮らしてる訳で、雑草は悪だと言わんばかりに抜き取ったり、雑草が生えないようにとシートで覆たりするのは、人間中心の身勝手な考えじゃないかと。そもそも自然が先で、あとから人間が勝手に家を建てたのにって思うんです。あらゆる土地をアスファルトで覆い尽くし、豪雨で下水道が溢れないようにと地下に巨大な貯水場を作ったりするのも、本末転倒だなって思ったりします。
とは言え、荒れ放題の庭が気になっていたのも事実。そんなとき、何故か息子タイガが家庭菜園に興味を持ち始め、やたらと野菜を植えようと言うようになりました。だったら先に庭を手入れして、畑にできる状態にしようということで、タイガとふたりで草むしりの開始です。ちなみに、こんな状態でした。秋になってかなり草が枯れてきましたが、夏は膝上まで草が生い茂っていました。
そして、作業すること2時間。昨冬以来、ひさしぶりに土が顔を出しました。45Lのゴミ袋で7袋分にもなりました。何もないところに、太陽と雨だけでこれだけの生命が誕生するわけですから、自然の力ってすごいなと思います。
で、肝心な家庭菜園ですが、来週末は貯めたマイルで沖縄旅行に行くので、12月に入ってからになりそうです。冬に植えられる野菜の調査から始めなければ。
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