昨年の2月にプリウスが納車されてから、もうすぐ1年になります。走行距離は、昨日時点でちょうど6,800km。例年より少なめなのは、息子タイガの中学受験を控え、帰省や旅行など、長距離走行がぐっと減ったためです。
春夏秋冬、すべての季節をプリウスと共に過ごしたわけですが、面白いことに、未だに新たな発見があったりします。最近のハマリはECOモード。実は、納車直後にすぐに試したのですが、当時はアクセルの反応が鈍すぎると感じて、すぐに使うのをやめました。ところが、つい最近、誰かのブログで「ECOモードは奥が深い」という記事を読み、試してみたところ、これが実にいい。特に、バッテリーの残量が充分にある時は、エンジンを停止したままモーターだけで走る領域が広くなり、とてもEV(電気自動車)っぽい感じになります。NORMALモードだと、どんなにそっとアクセルを踏んでも、20km/hを超えた辺りでエンジンがかかってしまいますが、ECOモードだと60km/hまではモーターだけで走ることができます。そして、不思議なんですが、ECOモードの方がモーターを使う頻度が高いはずなのに、NORMALモードよりもバッテリーの残量が多めです。
気になる燃費ですが、納車以来の生涯燃費(満タン計測法)は20.8km/Lです。ざっくりですが、高速走行が23km/L程度、都内中心の市街地走行が19km/L程度です。プリウス以前に所有していた車は、0.6Lの軽自動車から2.8Lの欧州車まで、実にさまざまですが、断トツの低燃費ですね。プリウス以前は、東京から広島に帰省する際、必ず大阪辺りで給油する必要がありましたが、プリウスなら無給油で広島まで行けます。
さて、一昨年のi-MiEVに続き、昨年末にはリーフが発売され、いよいよEVの時代かという感じがなくはないですが、まだまだEVは使う人を限定しています。航続距離が短すぎるため、最寄り駅までのお迎えや隣町のショッピングセンターへのお買物くらいにしか使わないとか、地域限定の配送車両のように、走行パターンが固定的でないと、充電設備が未整備の現状では、怖くて使えません。公称航続距離が160kmといっても、高速走行をしたり、冬場にヒーターを使ったら、実際には軽く100kmを切るようで、我が家のように、普段は近所乗りでも年に何度か遠出をする使い方には向いていません。
また、ゼロエミッションが強調されていますが、あくまでも走行時のみの話で、発電時からトータルに考えれば、HV(ハイブリッド車)と比較して、大幅に優れているというわけではないようです。電気事業連合会が公表している発電方法の内訳を見ればわかりますが、ベースとなる原子力発電だけでは全供給は賄えないので、主に火力発電で足りない分を調整しています。つまり、深夜電力の時間帯も含め、電力需要が増えたら、その分はすべて火力発電で補うわけです。最新の火力発電でもエネルギー効率は50%程度。送電ロスやEVへの充電ロスやモーターのロスなどを考慮すると、トータルでのエネルギー効率は、HVとそんなに大きな差があるわけではないのが現状のようです。
そんなわけで、EVっぽさも味わえるのに長距離走行も可能で、トータルのエネルギー効率も比較的高いプリウスに、とっても満足しています。
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